山田太一グラフィティ(29)
1982年戌年インタビュー
前年は暮れまで「想い出づくり」で視聴者を熱狂させた山田さん。
年男として新年の抱負を語ります。
「十七年間ライター生活を送ってきましたので、ことしは、自らをふり返って少しきたえ直す意味で、連続ドラマは一本も書かないで一つのテーマをじっくり考えてみようと思っています。一つの素材で芝居、小説に書き分け、さらにそれをテレビドラマにも書けたらと考えています」
最後にこんなことも。
「民放キー局が外注でドラマを作っているようじゃいいドラマは出来ない。下請けに回るほどしわ寄せがいくから。NHKとの決定的な差の一つです」
このころから言われていたんですね。
そして今やNHKも民放と同じになってしまった。