山田太一グラフィティ(28)

1979年

岸辺のアルバム」以後、家族問題の騎手になってしまった山田さん。

これも小説先行のドラマ化で、また一つ先に行った辛口ホームドラマでした。

 

 

この年「月刊シナリオ」にエッセイ「私にとってのテレビドラマ」が発表されます。

それはテレビドラマのシナリオが、映画界からいかに馬鹿にされているかということに対する苦々しい思いを反映したエッセイでした。

これだけ成果を積み重ねている山田さんでしたが、古い通念に捉えられた映画界からは、まだまだ嘲笑らわれていたわけです。