山田太一グラフィティ(15)

高校生

湯河原から小田原高校へ通う日々。

学校で「4時8分」とあだ名をつけられていたそうで、授業が終わると、ダッシュで4時8分の列車に飛び乗り帰宅していていたそうです。

家の手伝いが大変でそうせざるを得なかった。

根府川・真鶴間には通称「眼鏡トンネル」という珍しいトンネルがあり、山田少年は列車のデッキを開けて、「眼鏡トンネル」からの潮風を浴びながら軍歌を思いっきり歌っていたそうです(「月日の残像」所収。「眼鏡トンネル」)。